9月に入った途端、急に秋の気配になりましたね (*^^*)
それまでの暑さがウソのように、朝晩はかなり涼しく感じるようになりました。
いつも思うんですが、やっぱり暦ってすごいデス!
ただ、これからは徐々に寒暖の差が大きくなりますので、皆様くれぐれも体調にはお気をつけ下さい m(__)m
それでは早速、本題に入りますね (*^^*)
今回ご紹介させていただくのは、大分県の西南部に位置する
竹田市のスポット!
竹田市といえば、滝廉太郎の代表作「荒城の月」で有名な岡城址をはじめ魅力的なスポットが数多くあるんですが・・・車で2時間半以上もかかるので、実はブログであまりご紹介できていないエリアでした (^_^;)
ようやく今回ご紹介できるので、私もかなり気合いが入ってます(笑)
とはいえ、もちろん全てのスポットはご紹介できません。
今回はテーマを決めて訪れてきたので、それを前編・後編に分けてご紹介させていただきますね。
前編は
『水の文化遺産』にスポットをあててみました v( ̄∇ ̄)
まず最初はコチラ ↓
標識の一番上に書かれている
『白水ダム』です。
県外の方はあまりご存知ないかもしれませんが、
“日本一美しいダム”とも
“ダムの女王”とも呼ばれているほど魅力的なダムなんですよ (^∇^d)
白水ダムは竹田市の市街地から十数キロ離ほど離れた、長閑な里山の奥地にあります。
※白水ダムまでの詳しいルートは
コチラをご覧下さい。
途中このような看板があるんですが、実は白水ダムは右岸と左岸を直接行き来する道がありません。↓
なので両岸から眺める為には、この分岐点まで戻ることになります。
ただ残念ながら、現在(平成30年9月時点)右岸側は工事で通行止めとの事なので、左岸側(直進方向)へ向かいます。
約3qほど走ると駐車場があるんですが、これがすごく立派!
トイレも綺麗ですし、こういうのは何気に嬉しいですよね(*^-^*)
駐車場から歩くこと約2分。
見えてきました。これが白水ダムです! ↓
正式には「白水溜池堰堤(はくすいためいけえんてい)水利施設」といいます。
高さ約14mですが、日本の河川法では高さが15m以上のものをダムとされているため、「白水ダム」は通称として呼ばれているそうです。
※といいつつ道路標識も看板も、ほぼ公式的に「白水ダム」と表示されてますが(笑)
それにしても本当に美しい流れですよね!
落ちてくる水はきめが細かく、まるで白いレースみたい♪
ゴーっと豪快な音を立てて流れ落ちるダムに比べて、サラサラとした優しい音色です。
なぜ白水ダムが「日本一美しいダム」と呼ばれているのか。
その理由は
水の流れにあると言われています。
▼右岸
右岸側は「武者返し」と呼ばれる曲面流路ができていて、水はいったん右端で流れを弱めたあと、中央部に向かって流れるような構造になっています。
▼左岸
一方、左岸側は階段状の流路が設けられていて、こちらも同様に左端の階段で水の勢いを弱める構造になっていて、緩やかに中央に向かってくるような造りなっています。
まるで女性のような優しさ・しなやかさ・美しさですよね♪
これこそが
“ダムの女王”と呼ばれる所以です!
そもそもこういった構造になったのは、この辺りが阿蘇山の火山灰土を多く含んでいるため、地盤が非常に弱く、普通に水を落としたのでは水圧で施設が痛んでしまうからなんだそう。
確かに、端の方に柔らかい赤土も見えました。 ↓
ご参考までに、以前訪れた際に撮影した反対側(右岸側)の景色がコチラ ↓
下から見上げるような感じの左岸に対して、右岸側はダムより高い位置にあるので、左岸からは見られなかった貯水池の水面も含めた全体像を見ることができます。
※左岸の端にある階段状の水の流れも右岸側からの方がよく見えます。
しかしこれだけ大量の水が流れ落ちているのに、途中で徐々に勢いが弱まり、最後は静かにやさしく中央部分に集まっていく不思議・・・
“本当によく考えて造られてるなぁ〜”っと、心から感心してしました。←なぜ上から目線?(笑)
大分むぎ焼酎二階堂さんのCM(
2006年「未知の力」編)で一躍有名になった白水ダム
紅葉時には赤や黄色に染まった湖面から真白な糸のような水が流れ出る風景も楽しめるので、これからの季節は特にオススメですよ♪
あ、ちなみにですが、竹田市観光ツーリズム協会HPに記載されている情報によると、白水ダムは堆積した土砂の撤去や水門施設等を改修する事業を実施予定だそうで、平成30年から平成34年までの
10月下旬〜6月上旬までの間は越流を見ることが出来ないのでご注意下さい m(__)m
○場所はコチラ ↓
○詳細&お問い合わせはコチラまで ↓
【白水ダム】(はくすいだむ)
[住 所] 竹田市大字次倉3732(右岸)
[電話番号] 0974-63-2638
(竹田市観光ツーリズム協会)
続いてご紹介させていただくのはコチラ ↓
白水ダムからお車で約15分ほどの場所にある
『円形分水』(えんけいぶんすい)
九重野百木「新百木トンネル」のすぐ横にあります。↓
※左側に駐車スペースも完備。
田んぼの端にちょこっと見える不思議な施設。これが円形分水です。 ↓
正式名は
『音無井路円形分水』といい、近代土木遺産に指定されています。
田んぼに水を平等に分けるために造られた施設です。
上流の川から水を取って約2kmの暗渠(トンネル)をくぐってきた水をサイフォンの原理で円筒の中央に吹き上げるシステムなんだとか。
▼説明看板
ウィキベディアによると、この水路を引くのが想像を絶する難工事だったようで、江戸時代にこの水利計画を藩主に提案した須賀勘助は工事の失敗を自責して切腹。その後、明治時代に再着工され、この時も復旧しようとした人が私財を投げ打ったあげく破産して土地を追われたりと、壮絶すぎるエピソードが…。
この場所はちょっと小高くなっているので、頂上部分に水を引いて一帯から安定した収穫を得ることは住民たちの悲願だったんでしょうね。
この円形分水の完成によって、適正な水の分配ができるようになり水争いも無くなったそうです。
めでたし、めでたし♪
円形分水のシンプルな造形の美しさもさることながら、今も現役で使われることが驚きですよね!
○場所はコチラ ↓
○詳細&お問い合わせはコチラまで ↓
【音無井路円形分水】(おとなしいろえんけいぶんすい)
[住 所] 竹田市九重野百木
[電話番号] 0974-63-2638
(竹田市観光ツーリズム協会)
そして、最後にご紹介するのはコチラ ↓
円形分水からお車で約15分。
竹田市から高千穂へと通じる県道8号線にかかる
【明正井路第一拱石橋】(めいせいいろだいいっこうせっきょう)
1919年(大正8年)竣工の六連水路橋で、
連数(6連)・橋の長さ共に日本一の規模を誇る石造アーチ橋なんです!
美しいアーチが山裾の川から車道までを跨いでかかる堂々とした姿がめっちゃカッコイイですよね!
松本清張さんの『詩城の旅びと』の中で“ローマの遺跡を思わせる”という一説があるほど。
なにより、遺構でもオブジェでもなく、現役で利用されているところがスゴイ! ↓
この明正井路第一拱石橋もまた見逃せないスポットです♪
○場所はコチラ ↓
○詳細&お問い合わせはコチラ ↓
【明正井路第一拱石橋】(めいせいいろだいいっこうせっきょう)
[住 所] 竹田市大字門田
[電話番号] 0974-63-2638
(竹田市観光ツーリズム協会)
以上、いかがでしたでしょうか?
世界農業遺産に登録されてもおかしくないほど貴重な遺産の数々!
先人たちが知恵を絞って築いたものが、今も現役で利用され続けてるのも何だかとても感慨深いものがあります。
もちろん有名な観光スポットも魅力ですが、たまにはこういった歴史に触れる旅も楽しいですよね♪
皆様も機会があれば是非一度、竹田市の「水の文化遺産」巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか v( ̄∇ ̄)
〜追記〜
次回(9月22日更新予定)の後編は、竹田市と熊本の県境にあるとっても魅力的な観光スポットをご紹介させていただきますね♪